フォトピクニックのこと






7年前、前々からの夢であったフリーのカメラマンとして独立し
スタジオを立ち上げることになって「はたっ、」と気づいたことがある。
それは「誰に」「何を」「どう」売るのか?という いわば商売の根本が何も決まっていなかったことである。
それまで写真一筋に突っ走ってきたので写真の撮影に関しては誰にも負けない自信があった、
おぼろげに「これなら何とかやっていける」という自負もあった。
でも、世の中そんなに甘くなくて
言ったらそんなヤツは世の中に5万といるという事実だけが目の前に突然立ちはだかったのである。
かといって新聞社は既に退職済み(涙目)もう後には引けない状況、
四面楚歌ってやつを地で行ってしまったのである。
しかも、子供は生まれたばかり。どないしよう、、、、、。(再び涙目)

そんな折も折り、(創設は11月)そうだ! 年末はポストカードの季節でしょう!!
と、思い立ったが吉日。早速 手書きのチラシをこさえて近所に配りまくった。
今のようにパソコンも普及しておらず、知りうる限りのテクニックを使って暗室に隠り
完全な家内制手工業にて幾許かのお代をいただきました。

いわば、これがぽっぽちゃんの原点であります。
次の年、宅配新聞の片隅に出した「モデルさん募集」の小さな小さな広告。
40人の定員枠に対して鳴るわ鳴るわひっきりなしの電話の雨あられにYUKIさんと一緒に
驚愕の悲鳴をあげておりました。
結局、一回では足りず何回かに分けて集まってもらうことになりました。

それから6年。
今年でこの撮影会「フォトピクニック」もひとまず区切りをつける決心をしました。

有り難すぎることに始めはお「客さま」だった方々が 次第に「お友だち」になっていき
次の年にはそのお友だちを紹介していただいて、、、、という風に、今では100組を越す
方々が参加して下さる大イベントへと成長してしまいました。
加えてその間に撮った結婚式のカップルにも次々と赤ちゃんが誕生し
この方々もピクニックに参加して下さいました。
これではさすがに一ケ月やそこらでさばける量ではなくなってきました。
それでもポストカードの撮影が目的とすればこの時期を外すのも気が引けるし、、、、。

特に去年は自分達も驚くくらいたくさんの子供達を撮影し写真展まで開くことができました。
しかし、僕たちの間に言い知れぬ不安や不満が残ったのもまた事実。
それは、あまりにも「いい気」になりすぎたために 一人一人の大切な方々への感謝の気持ちが
薄らいだような気がしたからに他なりません。
今までなら年に一回会うか会わないかの子供達を含め互いの健康や成長を喜びあって
撮影というよりむしろそっちのおしゃべりの方で(少なくとも僕たちは)楽しい時間を過ごしていたのに
去年は人数が多くて撮影の仕事で手一杯。お別れのあいさつもままならないという状況でした。

その反省に基づき今年のイベントはポストカード撮影の方を限定的にお誘いした次第であります。
そのかいあってか去年よりは多少ゆっくり楽しむことができたかな?
その反面撮影に誘えなかった方も出てきたことも事実で、あいかわらず心苦しさが残っております。

この不公平感を一気に解決するには このイベントの終演しかない、、、、、と。

かなり強引な決定ではありますが今の所考えうる最善の方法がこれしかなかったので
皆様のご理解とご協力をお願いしたいと思っております。




ピクニックのこと2


少女は今年で6年生になるそうだ。
と、いうことは初めて会ったのは1年生の頃だったんだね

そんな彼女が今年初めて僕に夢を語ってくれました。
大好きなダンスの勉強をするためにアメリカに留学したいと

その瞳は将来を見据え、キラキラ輝いていました。
ちょうど僕がカメラマンを目指したのも同じ頃だったな。

気がつけば隣にいる弟クンも来年1年生になるんだってね
あの頃は生まれたばかりの赤ちゃんだったよなア〜

一年生だった少女が夢を語るようになるというくらい
歴史を刻んでしまったフォトピクニックというイベントを
辞めてしまうことに躊躇がないわけではもちろんない。

夢を語る少年少女は彼女で終わりではなかろうと思う。
たぶん来年あたりから続々とその夢を語ってくれることでしょう。
建築屋さんになりたい、とか看護婦さんになりたいとか、文字どおり夢いっぱいで
話してくれることでしょう。

ぽっぽのおじさんはそんな夢を聞いて微笑ましくも心あったかくなることでしょう。

こんな写真屋さんになりたかった。
「かかりつけのお医者さん」のような存在。

さて、フォトピクニックというイベントは今年で終わってしまうけれど
来年からどんなイベントに生まれ変われるかなア〜〜?

今はまだ形が見えてこないけど おぼろげにイメージする形はあるんですよ。
そのご案内ができるまで 姑くの間 ”冬眠” します。
桜の花が咲き誇って昼間でもうつらうつらするようなあたたかな季節がくる頃に
あらためてご案内をいたしましょう。

では、おやすみなさい (~~)/ zzzzzzzz



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