夢見るカバン
![]()

ビリンガム、ドンケ、ゼロハリそしてテンバ
いずれも欧米の一流カメラバッグだ。
アマチュアカメラマン達はその神話に魅せられ「夢のバッグ」となっている。
そう、女性の持っているビトンとかプラダとかと似たような感じだ。
実はそのバッグの全ての銘柄が僕の手元には揃っている。
自慢しているわけではない。
初ボーナスでとか、彼女(現在の妻)からの贈り物だとか
事あるごとにコツコツ集め、そのラインナップを増やし今日に至っている。
さて、一応その使い心地について解説すると
いづれのバッグともその神話が物語っている以上に使い勝手がよく、
何よりも大切なカメラ達の出番が来るまでの時間をしっかり守ってくれているという
何ものにも代え難い安心感が一番の強みである。
多少の雨など物ともしない頼もしい相棒たちだ。
一度なんか、大雨の野球場でドンケが流された事があったが
その中に入っていたカメラには一滴の水分も認められなかった。
しかし、どのバッグともサイズ的に持ちやすい物を選ぶと収納能力に大差はなく
結論的にいうとどのバッグを選んでもあまり変わらない。
なのに、全ての銘柄が揃っているのには訳があって
安心感においてはどれも横一線なのだが、使い勝手という観点からは
それぞれ一長一短があるのである。
それ故、仕事や作品づくりなどの撮影を想像して的確な機材を的確な量、
納めておけるだけのバッグを選んで巧みに使い分けているのである。
フットワーク重視ならドンケ、収納力ならテンバ、ここ一番にはビリンガム、
ストックにはゼロハリというような使い分け方である。
さて、最近自分なりに気付いたことがある。
それは、どうやら僕は「カバンフェチ」なのではないだろうか?
と、いうことである。
世界のそんな一流品を手にしながら妻のウィンドショッピングなどにつき合っていると必ず、
バッグコーナーに目が留まるのである。
ここまで揃うとさすがに(金銭的にも)そんな”高モン”に興味はないのだが
いつもの撮影で微妙〜に使いにくい点を、微妙〜に是正してくれそうな小さなバッグ達を見つけると
ついつい買ってしまうのである。
つい先日も東京に出張した折、日頃から欲していたデザイン、サイズの
「小バッグ¥2,500」を見つけてしまった。
当然、即ゲット!
現在、その使いやすさをインプレッション中だがこれはなかなか「良さげ」である。
さて、その東京出張中に思ったことは、
「よく歩かされる」ということだ。
ホテルから駅、駅からお店など、とにかくよく歩るかされる。
ここ鹿児島は車社会である。
アメリカなみの車社会。
戸口から戸口まで、車to車で事足りてしまう。
そんな生活を満喫してしまっている僕にとっては
今回の東京、「歩き社会」はさすがにこたえた。
実は直前に「今回出張中に関東に大震災が訪れる」という怪情報が舞い込んでしまったため
阪神大震災経験者としては非常食など完璧なサバイバル体制で臨んだ訳だが、
(カメラも非常体制で(笑))
日常を離れ、非日常の旅行者として東京にいた僕の荷物は尋常ではなかった。
有事の場合にすぐに取材し、新聞社へ写真を伝送できる体制をしっかり整えていたため
総重量はおそらく40「を超えていた。
そんな機材を身体に巻き付けて西へ東へとウロウロ(東奔西走?)していたので
すっかりヘトヘト状態で移動の電車ではかなりぐったりしていた。
通勤や帰宅のサラリーマン、買い物に出かける(とおぼしき)若者
みんなそれぞれ小わきにバッグを抱えていた。
その日会議にかける書類やパソコン、買い物リストや携帯、財布。
いろんな物がその人の必要に応じて入っているんだろうな。
僕のバッグには非常時の取材体制がしっかり整えられていたし、
バッグはその人それぞれの行動、習慣、癖や夢、いろんなものが詰まっているんだろうな。
カバンフェチとしてカミングアウトした僕は新しいカバン達に何を求めていくんだろう?
僕の持っている夢をどれくらい入れておけるんだろう?
カバンが僕の夢でいっぱいになったらまた、新しい仲間がふえるのかなア?
だとしたら、僕のカバン遍歴はいつまでも絶えることなく、いつまでも増え続けるんだろうなア〜
そんなことを感じた東京出張だった。