BOYS,BE AMBITIOUS.
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フリーの仕事も長く続けていると、
「写真見せて下さい」とか、
逆に「僕の撮った写真を見て下さい」
とか、言う若者と話をする機会が結構ある
僕もプロとして仕事をしている以上、若手の育成という観点から
そんな大それたものではないにしろ、これから写真の道に進もうという若者に
少しでも希望や目標を持ってもらえるように話を聞いたりすることは、先輩としての義務であり
フリーの僕にとっては実質的にこうして訪れてくれる若者達が「後輩」になるわけで
僕がアドバイスできることであれば、使命として応えることにしている
そんな若者達の中に、最近の若者にしてはエラく礼儀正しい青年が僕の元を訪れた。
聞けば、
音楽が好きで街のライブハウスで写真を撮っていること、
将来は音楽雑誌などでライブを撮るカメラマンになりたいこと、
その方法が分からなくて悩んでいること、等を話してくれた
僕は彼に 今度来る時は、そのライブで実際に撮った写真を見せるようにと、
指示を出し帰ってもらった。
一週間もすると彼がまたスタジオを訪れ、以前撮った写真と、
この一週間で撮った写真をプリントして持ってきた。
はっきりいって、お世辞にも上手いとは言えない、素人丸出しの写真だ
次回はこのプリントをもっと選りすぐって、
もっとこう見やすいように、
こんなファイリングをしてきなさいよと、指示を出した。
次の回はなるほど、指示通りしっかりファイリングがなされている。
前回よりもすっきりして見やすい。
しかも、今回も新作が入っていて前回の反省点を改善すべくチャレンジしている。エライ。
話を聞けば東京にあこがれのカメラマンがいるらしい。
そんな人がいるのに、何故こんなところに通っているか!と、
やる気があるなら今すぐ東京に行って、その先生の弟子にしてもらいなさいと、指示してみた。
さすがにそれは生活のこともあるし、無理っぽかったが 一応アドバイスの王道としては
こんな感じが妥当かな〜〜? と思いながら言ってみた。
次の回、青年は本当に東京に行ってきたと、ファイルを見せて弟子入りすることが決まったと、
無給でがんばると、来週行きますと、報告にきてくれた。
夢を追いかけて独り、東京に旅立った青年に想いを馳せながら、一年が過ぎようとしていた
そんな折も折り、クリスマスソングが街を埋め尽くしている頃の先週、
ひょいとその青年がスタジオを訪れた。
今回もアポなし(笑)
東京の先生はとても厳しく、しかしとても優しい。すばらしい先生だと教えてくれた。
僕は涙が出るほどうれしくて、うれしくて。
その先生にも感謝感謝感謝感謝で、いっぱいで
青年の持ってきた重たそうなファイルを一冊一冊、丁寧にめくってみた
そこには、かつて一年前に訪れた弱々しいあの青年の姿はなく
迷いなく、目標を見据え、腹の据わった力強い若者の姿がはっきりと写し出されていたのだ!
なんと、すばらしい!
こんな経験のできる人間が世の中にいったい何人いるだろうか?
こころの深いところで動揺し、一気に噴き出そうとするこの感動をどう伝えたらいいのだろうか?
加えて、今回カゴシマには初めての仕事で、ライブの取材で来たと言っていた。
自分でも仕事が入り始めたのが不思議だと、言っていた
これだけ努力をしたんだもの、チャンスが巡ってきて当然です。
見てる人はちゃ〜〜〜〜〜んと見てますよ。
まだまだ荒削りなところもあるけどね、そんなこたアいいんですよ、
自分の持ってる力を精一杯やってね、誠心誠意つくしなさいよ。
僕が君にアドバイスできることはね、もう、これでおしまい。
これからはね、ぼくも君も同じプロのカメラマンとして、良き友としてお互いがんばりましょう。
クリスマスソングが流れるこの街にも、こんな素敵な物語があったってこと
誰かに知ってもらいたくて・・・・
以下は、今回彼が見せてくれた作品の一部を 彼の許可の元で複写しました
もちろん不許可転用、使用、複製は不可ですのでご注意ください






BOYS,BE AMBITIOUS!
2005,12,25 POP GONZO記